暴飲暴食して、急に足の親指のつけ根が赤く腫れて痛くなることがあります。風が吹いても痛いということで、痛風と呼ばれています。足の親指のつけ根以外に、足関節、足の甲、アキレス腱のつけ根、膝関節、手関節にも激痛発作が起こることがあります。耳介に痛風結節や尿路結石が出来ることもあります。原因は　血液中の尿酸値が上昇（高尿酸血症）し飽和溶解度を超えると、関節内に尿酸塩結晶が生じます。この結晶を白血球が処理する際、痛風発作（急性関節炎）が発症します。高尿酸血症状態は　尿酸結石が腎臓に生じ、腎機能が悪化して腎不全となります。高尿酸血症の原因は　腎臓から尿酸を排出する機能が低下や、暴飲・暴食、肥満、激しい運動などが原因になると考えられています。降圧利尿剤物も原因になることがあります。
確実な痛風の診断は、発作中の関節の中に尿酸の結晶があることを証明することです。通常は、血中尿酸値が高く痛風特有の臨床症状があれば、診断は可能です。
予防　尿酸は絶えず身体の中で作られています。内服薬で血中尿酸値をコントロールしなければなりません。発作時の治療には、発作用の頓服と関節注射が有効です。